2020年8月28日 14:10
琵琶湖博物館がリニューアルオープン、400万年前の“琵琶湖と生き物”の変化を辿る新展示室など
「龍」をナビゲーターとして、琵琶湖を中心とした環境史をたどっていくことで、今の人々の暮らしにどのようにつながっているかを明らかにしていく。
■龍と琵琶湖の関係はーー?
ナビゲーターの龍は、日野町にある信楽院の雲竜図をモデルに作成されたもの。水をつかさどる水神である龍は、琵琶湖や流れ込む川、源である山など県内各地でまつられている。また、1804年、琵琶湖の西岸でトウヨウゾウの化石が発見され、当時の人はこれを龍と考えたのだろう。 バラバラに出てきた化石を組み合わせて描かれた「龍骨図」からそれが読み取れる。
琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船
琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船は、歌川広重の浮世絵『近江八景』が掲げられた壁際に展示されている。船にタブレット端末やスマートフォンをかざすと、ARによって帆をはり、琵琶湖上を進む丸子船の姿を江戸時代の湖周辺の風景とともに眺めることができる。
滋賀県初の国登録有形民俗文化財、漁撈用具・船大工道具の展示
「B展示室」の見どころのひとつ、漁撈用具・船大工道具は、2018年に滋賀県初の国登録有形民俗文化財となったもの。
滋賀県立琵琶湖博物館では、それらを実物大の人形やジオラマを用いて、自然の中で仕事をする人の体の動きや姿勢までリアルに表現する。