2021年3月8日 19:55
エルメス 2021-22年秋冬ウィメンズコレクション - 衣服と身体の連動、身体性の定義
しなやかなワンピースにはプリーツを施し、レザーパンツはあえて脚の中心をなぞるようにして切り替えが施されている。服地の上をまっすぐ伸び、直角に交差するラインは、まるで身体のフォルムをグラフィカルに定義しているかのようだ。
刺繍やフリンジなど“フォークロア”モチーフ
デコラティブな刺繍やフリンジなど、フォークロア調のディテールも散見された。艶やかなラムレザーのフリンジワンピースは、ウエストにあしらったバックルがデザインのアクセントに。ケープのようにして生地を重ねたボルドーのジャケットは、ダブルフェイスのカシミヤを採用。マットな質感がリュクスな印象を放ち、襟などのパーツに用いた光沢のあるラムスキンが、質感のコントラストを描く。
袖に分量を持たせたブラックのトップスやブルゾンには、エルメスのカレにも用いられている「ズアヴとドラゴン」の絵画的なモチーフを刺繍で表現。白の糸が織り成す繊細なモチーフが黒地に映え、細やかなクラフトマンシップを感じさせる。
身頃に加え、袖にも細かくエンブロイダリーを施した。
同じく「ズアヴとドラゴン」のモチーフからインスパイアされた刺繍を施した、シルクのスモックドレスも登場。