2021年3月20日 15:00
バルムング 2021-22年秋冬コレクション - 解体と再構築、未知なるものへの挑戦
また手元を覆い隠すビッグサイズのハンドグローブもまた、そんなピースと対になるように、構築的なシルエットを描いているもの印象的だ。
“結ぶ”機能を取り入れて
異素材同士の“融合”に倣うように、衣服の構造自体にも“繋ぐ”ことに重点をおいたピースも登場した。中綿いりのボリューミーなシェイプを描くルックは、主役級の存在感を放ちながら、前身頃×後身頃、そしてアーム部分を全てリボンで結んだシンプルな作り。衣服としての機能を持ちながら、見る角度によって“浮遊”した表情にも見えるそれは、“誰も見たことがないものを作りたい!”と目を輝かすデザイナー・HACHIの心髄を体現する、シンボリックなピースといえるだろう。
鮮烈なグラフィック
またランウェイの中には、例年通りオリジナルのグラフィックも登場。有機的な表情を描く多彩なモチーフが、パンツやシースルーのトップスを中心に、次々と姿を現していく。中でも印象的だったのは、額縁に飾るように正方形のグラフィックをぺたりとフロントに貼り付けたルック。グレーやホワイトなど、ニュートラルなカラーを基調にしたパレットの中で、グラフィックを彩る瑞々しいブルーが、とりわけ鮮烈な色彩を解き放っていた。
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