くらし情報『国立歴史民俗博物館「伝統の古典菊」平安・江戸時代などに生まれた“菊の花”約140種を展示』

2021年10月25日 14:10

国立歴史民俗博物館「伝統の古典菊」平安・江戸時代などに生まれた“菊の花”約140種を展示

近世中頃以降になると菊は大衆化し、変化に富む園芸種の菊花壇や、菊細工の見世物が流行。江戸時代の宝暦年間に肥後の名藩主・細川重賢が文化政策の1つとして栽培を奨励したという「肥後菊」や、文化、文政期に江戸市中で大流行していた「江戸菊」などが菊の流行を支えた。

多彩な特徴の「古典菊」が集結
展示される古典菊の数々を見ていくと、生み出された背景や時代も、花の特徴も様々。花弁のまばらな「肥後菊」は、“朱鷺の羽”“金星”といった名前にもぴったりの、細い花弁が目を引く。「江戸菊」は、最初は垂れ下がっていた舌状花の花弁が徐々に立ち上がり、筒状花を抱えるようにして包み込む形へと変化していくのが特徴だ。

また、細く花びらが垂れ下がるようにして咲く「伊勢菊」、花芯部の筒状花が盛り上がって咲く「丁子菊」、刷毛状の花をつける「嵯峨菊」、両手で花をキュッと掴んだように盛り上がり、太い花弁が垂れ下がる「奥州菊」と、それぞれの花の特徴を見比べながら楽しむのがおすすめだ。

古典菊にまつわるパネル展示も
「古典菊」の展示に加え、「外国人がみた古典菊」がテーマのパネル展示も実施。プラントハンター(植物収集家)のロバート・フォーチュンが執筆した『江戸と北京』と旅行家のイザベラ・バード『日本奥地紀行』を題材に、彼らが関心を持った菊についてパネルで紹介する。

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