2021年9月19日 09:20
言葉には『言霊』がある どんな逆風が吹こうとも、たおやかに、しなやかに
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
『言葉』の心を生きる
言葉にはそれを現実にする霊力、『言霊』が宿っていると言われます。日本はいにしえの時代から、『言霊』によって幸せになる国であると考えられてきました。
万葉集に収められた柿本人麿呂の歌があります。
「しきしまの大和の国は言霊の幸(さき)わう国ぞま幸(さき)くありこそ」
また山上憶良は、
「神代より 言ひ伝て来らく そらみつ 倭の国は 皇神の 厳しき国 言霊の 幸はふ国と 語り継ぎ 言ひ継がひけり」
と詠んでいます。
言葉の霊力とは何でしょうか。ポジティブな言葉にはポジティブなエネルギー。ネガティブな言葉にはネガティブなエネルギーがあります。
「お前はダメだ」と言われてうれしくなる人はいないでしょう。