くらし情報『【妻、小学生になる。第1話 感想】第1話から名シーン炸裂、演者の揺るがぬ演技力が光る注目作』

2022年1月27日 10:00

【妻、小学生になる。第1話 感想】第1話から名シーン炸裂、演者の揺るがぬ演技力が光る注目作

「出てってよ!そこはママの場所だから!」という麻衣の悲痛の叫びは、別れに区切りをつけることができない行き場のない感情を自分達にぶつけているようだった。

圭介も麻衣も、なかなか向き合うことができない。しかし貴恵はそれに動じず、二人の背中を押すのである。

そんな貴恵の純粋な笑顔や言葉が、二人の止まった時計の針を動かし、画面の向こうの私にも暖かな太陽の光が差した。

20歳の娘に、祝うことができなかった10年分のバースデーケーキ、ハバネロミートボールの手作り弁当。

何もしてあげられなかった空白の10年をいとも簡単に埋めていく貴恵。その愛を受け、圭介と麻衣の二人は小学校へ急ぐ。

北朝霞駅のホーム。
プロポーズした場所。結婚記念日。プレゼント。家族旅行。

思い出を投げかけ合う時、周りの小学生が二人に注目しているなんてどうでもよく思えた。確かにあの場所には『三人』しかいなかった。

圭介、麻衣、そして小学生になった貴恵が手を繋ぎ走り出す。

ただ愛で繋がった三人が、新しい人生へと共に駆けていく姿に思わず涙してしまう。


そしてそれを祝うかのように、止まっていた風車がまた風を受けて勢いよく回り出す。

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