2022年2月17日 18:36
【妻、小学生になる。第4話 感想】明かされた『万理華』としての生活・ネタバレあり
そんな千嘉に足りないのは、万理華の今を大切にしてあげる心の余裕、そして頼れる誰かなのではないだろうか。
千嘉は人に頼れない性格なのだと思う。それゆえ、ストレスを多く溜め込んでいることに本当は気づかず、無理をする。そして人に厳しく接しすぎる故に、周囲に簡単に助けを求めることができなくなっていく。
一方、万理華はそんな母親の性格や状況を、一母親だからこそ敏感に感じ取り、圭介達には家のことは自分でどうにかすると隠してきていた。
だが、「嬉しかったわ、あなたと麻衣が応援に来てくれて」という万理華の言葉。ただ応援しに来てほしかった。お弁当を作ってくれることを知ったあのとびきりの笑顔が、それを物語っているようにも思う。
頑張ってる姿を認めてあげること、そんな小さな一歩を踏み出すことができれば…。
追い打ちをかける『裏切り』
しかし追い討ちをかけるように、千嘉に突きつけられる『裏切り』。相手の男性は妻子持ちだった。
人に頼ることができない性格になってしまったのも、頼っても裏切られる経験が、人を信用できなくさせてきたのだろう。
「母親に嘘をついて!」と万理華を必要以上に責めていたのも、ここに原因があるのだろう。