2022年5月1日 10:00
アナログとデジタル、互いに発見が生まれたとき、進化し合えるのではないか
大学で教えるようになって4年目、そのうち2年がオンラインでの授業です。テキストはweb上にアップし、スライドを使っての授業でした。
対面授業になり、テキストをどうするか。70名のコピーをとり、配るのは労力がかかりすぎる。
また大学がペーパーレスを推奨しているということで、引き続きweb上にアップすることになりました。
時代は変わりました。デジタルの社会に生まれた若い人たちは、紙がなくても学べるのです。メモもスマホなりPCに打ち込む。
スマホを使ってレポートを書くことに、何の抵抗もない。不自由も感じないのでしょう。むしろいつでもどこでも楽にできるので、それが彼らの普通のやり方になりつつあります。
A4のコピー用紙に3Bの鉛筆で、書いては消し、思い浮かんだことを走り書きし、ごちゃごちゃと書いた下書きの中から歌詞を完成させていくのとは、もう思考回路そのものが違うのかもしれません。「紙に書いて考えなければいけないのですか?」
そんな質問に驚きつつ、「試しにアナログな方法を試してみたら?新しい発見があるかもしれないですよ」と答えるのが精一杯でした。
大切なことは、言葉の温度や手触りを伝えていくこと。