2021年1月24日 16:37
手をつなぐこと それは何ものにも替えがたい美しい時間
でも、娘が覚悟を決めて巣立って行けたのは、小さいとき、どんなときも手をつないでいたからではないかなと思うのです。
娘が手をつなぎたいだけ、手をつないで、そして自分から手を離していった……そんな感じがします。
いつも手をつないでいること。そしていつも会話をすること。会話が成立しなくてもいいのです。
空がきれいだね。風が気持ちいいね。そんなことでいいのです。
そして子どもの話を聞くのです。それでどう思ったの?そんなことがあったんだ……。
ジャッジを求められない限りジャッジすることなく、子どもが話すそのままをそっと手にとって愛でるように、話を聞くのです。
そんな時間が確かに私の人生の一時期に流れていたのです。遠い日のことですが、それらは何ものにも替えがたい美しい時間でした。
ですから若いお母さんと子どもが歩いているのを見かけると、そんな時間を大切にしてほしい!と思ってしまうのです。
子育ての悩みはあったし、仕事と両立させることがきつかったこともありました。それでも、過ぎてしまうと何もかもが夢物語のような気がしてくるのです。
娘と遠く離れていると、ときどき本当にゆめまぼろしだったのかしら、とふと思います。