2021年3月17日 18:00
発達障害の息子の『9年間』に反響 「ラストに涙が止まらない」「救われた」
中でも長男は『長距離走』が得意で、母親のこぐ自転車の横で走る姿は、とても生き生きとしていたそうです。
そんなある日、長男はこんなことをいいます。
「アイスホッケー、やってみたい」
※写真はイメージ
「チームプレーは難しいのでは」という不安を抱きつつも、アイスホッケーをやらせてみた母親。
すると、長男はほかの子との交流こそないものの、黙々と競技に取り組み、チームの卒団までやり切ったのです。
そして、小学校の卒業が間近となった日、息子さんは母親にこう告げます。
「俺は、もう大丈夫」
「俺は、もう大丈夫だから」
もしかしたら長男は、「母親に心配をかけている」と感じていたのかもしれません。少しずつ成長する長男。中学校へ入ると、母親と相談した上で部活動は『陸上』を選びました。
すると、小学生の頃のアイスホッケーや長距離走の経験が強みとなり、めきめきと頭角を現していきます。
そして最後は、アンカーに選ばれるほどの活躍を見せたのでした。
※写真はイメージ
「進路は自分で決めて、陸上でさらに上を目指したい」
「やらない。できない」といって泣いてばかりいた、長男の姿は、もうここにはありません。