日暮れが早くなってくると、なんとなく恋しくなるもの。それはろうそく。寒い朝、起きたばかりの薄暗い明け方や、とっぷり暮れてしまった夕方なんかに、ふっと灯るろうそくの光がみたくなってくるのです。
我が家でよく使うのは、ミツロウからできたミツロウろうそく。
ミツロウろうそくは石油由来のろうそくに比べて、ススが出にくく、火を灯している時も消した時も、ミツロウの甘い香りがほんのり漂って、なんとも心地よい。そして息子は喘息持ちなのもあり、自然由来の素材で安心してろうそくを楽しめるのは、とてもありがたいのです。
ミツロウとは、みつばちが巣を作る時に、おなかにある分泌腺から出すロウのこと。蜂蜜をとった後に残ったみつばちの巣に煮溶かして取ることができます。ナチュラルコスメの原料として使われたり、木の家具のお手入れに使ったり、ラップの代わりに使えるミツロウラップもミツロウから作られているし、生活のいろんなところでお世話になっています。
子ども達が通っているシュタイナー学校と保育園でも、生活の中でミツロウろうそくは身近な存在。先生のお話を聞く時間や、集まりの時間などにミツロウろうそくに火を灯します。
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