我が家は、親族が外国に住んでいるので、クリスマスから年末年始を国外で過ごすことが度々あります。それでも、サンタさんはちゃんと息子のところに訪れてくれました。
今年はコロナ禍ということもあって、渡航できないのが寂しいですが、前年までの楽しかった思い出を今もう一度、噛みしめているところです。
息子が就学前の小さかった頃、12月半ばを過ぎると、フランスの母のところへ行っていました。そこで迎える25日の朝には、時差ぼけは何処へやら。息子は飛び起きて、ヨーロッパならではの暖炉にぶら下がった靴下の前で足踏みです。喜びと興奮でウズウズするんですね。
サンタさんは煙突から入ってきたんだ、という雰囲気が漂っていて、見ている大人も浮きたちます。朝食はもちろんそっちのけ。即座に靴下からプレゼントを取り出し、大騒ぎです。そこには毎回フランス語でメッセージが添えられていました。
「東京の家に大きいプレゼントを置いてきた。戻ったら開けてみてくれ」
「サンタさん、フランスに来てるって知ってたのかしらね?」
こんな風に、私は息子に声をかけていました。
昨年過ごしたのは、従姉の住むシアトルです。やっぱりそこにもサンタさんは訪れてくれました。
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