「2021年4月19日朝6時。起きたら、すでに町はロックダウンされていました」
フィジーで英語学校の校長を務める永崎裕麻さん。6歳と2歳のお子さんを育てるパパです。

世界に誇る美しい空と海。フィジーのGDPの4割は観光関連収入
糖尿病死亡率は世界一。コロナへの警戒は最大限です。
フィジー共和国は、オーストラリアの右上にある、約330の島々で構成された国家。1970年までイギリス統治のため、公用語は英語。フィジー人、インド人など人種構成は多様です。「Gallup International」の幸福度調査で、2016年・2017年連続世界一に輝きました(注1)。
そんな幸福の国フィジーにも、2020年3月、新型コロナウィルスが上陸しました。感染者が1人発見された時点で、政府はすぐロックダウンに踏み切り、封じ込めに成功。2020年4月からは市中感染ゼロ、ノーマスク生活が続きました。
しかし、2021年4月、インド変異種の市中感染が数例発見され、再びロックダウンに入りました(5月24日現在も続行中)。
2020年からのコロナによる累計死亡数はわずか4人。なのに、なぜここまで厳しい対策をとるのかというと、医療の脆弱性、高齢者や子どもが共に生活する大家族制、そして何よりも重症化リスクの高い生活習慣病の多さに起因します。
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