2022年度から体外受精が保険適用になるかも!?
そして、さらに大きな動きがありました。
7月21日、厚生労働省の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は、2022年4月からの、不妊治療への公的医療保険の適用範囲を検討する議論を開始したのです。
年末までには対象範囲が決定するとのことですが、ガイドラインでは、「体外受精」「胚培養」「勃起障害による男性の不妊症の阻害薬」などが「強く勧められる」とされており、保険適用になる可能性が高いと考えていいでしょう(これが決定すれば、前述の国の助成金は終了します)。
もし、体外受精が保険適用になるとしたら、従来の不妊症治療は大きく変わるかもしれません。
タイミング療法、人工授精の段階を飛ばして体外受精から?
現状の不妊治療は、
タイミング療法
基礎体温から排卵日を予測して性交のタイミングを指導する治療法
人工授精
排卵の時期に合わせて、子宮の入り口から管を入れて精液を子宮内へ直接注入する方法
体外受精
十分成熟した卵子を排卵前に取り出し(採卵)、精子と受精させ(媒精)、培養した受精卵(胚)を子宮内に戻す治療法
をの順で行う、3ステップの治療が一般的です。
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