何かに取り組むとき、勇気と決断なんて、本当はいらないんですよ。やりたい気持ちだけでOK。それにね、私がプログラミングしたところで誰も死なないし、狭いアパートでくさや(干物)を焼いてご近所に迷惑かけるようなことでもないし、嫌になればやめればいいわけでしょう?
やめたって、やってみたこと自体が進歩だから、挫折にもならないし。ね、挫折なんてないんです、世の中には。

iPhoneアプリ「hinadan」。速さではなく、シニアに有利な「知識と経験」で勝負するゲーム(若宮さん提供)
――一方、せっかく新しいことに取り組んでも、すぐやめたがる子どももいます。親はどんな態度で接したらよいでしょうか?
お子さんが習い事をやめたがる?やめてもいいじゃないですか、一度経験したってことが大切です。後から、もう一度やる時にすんなりなじめられます。
コロナ禍で、音楽を再開する大人が増えたといいます。これは昔やってみて、やめたからこそ。いろいろやってみて、どんなことでもいいので、自信のあることをひとつ身につけて世の中へ出ると心強いんじゃないかしら?

スピーチ中の若宮さん(若宮さん提供)