発達障害について広く知られるようになって久しいですが、実際にどのような症状や特性を持つのか、知らない人も多いのではないでしょうか。ネットに溢れる情報は、当事者からすると少し大雑把に表現されているように感じます。この記事では、発達障害当事者であるライター・きくが日々感じる、発達障害のリアルな困りごとを紹介。発達障害がある家族や友人がどのようなことで困っているのか知りたい! そんな人はぜひ参考にしてください。
1.感覚が過敏
発達障害の症状として真っ先に挙げられることのひとつが、感覚過敏です。人の感覚には、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、視覚などがあり、これらの感覚が過剰に感じられる状態を感覚過敏と呼びます。
わたしが自覚しているのは聴覚過敏と視覚過敏で、仕事中や日中は、だいたいイヤーマフを装着し、夜間は蛍光灯を点けず、蝋燭かテーブルランプなどで過ごします。
発達障害が診断されるまでの34年間、自分の感覚が過敏だと思ったことはありませんでした。しかし今思えば、予測不能に発せられる音や、いつ終わるかわからない騒音に固まったり、イライラを抑えられなかったりしていたのはそれが原因だったのだと思えます。
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