フィジーには主に2つの民族がいます。1つはもともとの先住民であるフィジー系の人たち。全国民の6割弱を占めています。もう1つがインドから労働移民としてやってきたインド系の人たちです。4割弱ほどいます。
フィジー系とインド系で食生活が異なっています。
インド系の方々は皆様の予想どおりですが、主食はカレーです。ラムカレー、ヤギカレー、オクラカレーなど、多種多様なカレーをロティとともに日々食べています。
ではフィジー系の方々はどうでしょうか。今回の記事では皆様に馴染みの薄いであろうフィジー料理についてお伝えできればと思っています。
フィジー人の主食はイモ類(キャッサバやタロイモ)です。
特にキャッサバは苗木を植えておけば、あとは放置していても勝手に育っていくので、多くの家庭の庭で栽培されています。観光業中心のフィジーでは、コロナ禍になって失業者が激増しましたが、家庭菜園(自給自足)がさらに普及し、いちばん人気なのがキャッサバです。
そして、フィジー料理の最大の特徴は「ココナッツミルク」を使っている点です。フィジー料理でいちばん有名なのは「ココンダ」という料理です。ガイドブックなどではフィジー風刺身と表現されており、日本人の舌にもとても合うものです。
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