台湾の人たちにとって欠かせないデザート、かき氷。ここ台北には、常に学生の行列が絶えない老舗がある。その人気の秘密とは。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。
青春の味はほんのり甘い。

近隣に高校がある場所柄、多くの学生たちに愛される人気店。壁一面に広がる思い思いのメッセージやサインは、いつしかお店のシンボルに。
きっと誰もが持つ、学生時代の思い出の味。台北屈指の難関高校、建國高級中學(ジィェングゥォガオジーヂョンシュエ)の学生たちに青春の味を聞いたら、おそらく皆、この店のかき氷と答えるだろう。その証に、平日の放課後となるとたくさんの学生でにぎわう。

トッピングの豊富さは食欲旺盛な学生たちの味方。他店では見かけない珍しいものもこの店ならでは。

黒糖の濃厚さが引き立つよう、どれも甘さは控えめ。そのため見た目以上に食べ進められるのだ。
80年以上続く老舗〈正宗建中黑砂糖刨冰〉のメニューは、いたってシンプル。ベースとなる黒糖のかき氷に、20種類以上のトッピングから4種選んで65元。ケースにずらりと並んだトッピングに目移りしてしまうが、そんな時はお店オススメの組み合わせをぜひ試してみて。