レストランのプロデューサーやディレクション、PR、ライターとして活躍する星子莉奈さんが、気になる店のシェフをクローズアップする短期連載。第5回は、南阿佐ヶ谷にあるとんかつ〈成蔵(なりくら)〉の三谷成藏さんの登場です。
〈成蔵〉の三谷成藏さんにインタビュー
みなさん、こんにちは。この原稿を執筆している日は、WBCで日本が優勝した翌日。おめでとう&ありがとうの気持ちで胸いっぱいになり、日本人らしくしっかり余韻に浸り、夜おそくまでハイライトを見返して幸せな寝不足であります。侍ジャパンのみなさま、本当にお疲れ様でした!
さて、今回は南阿佐ヶ谷にあるとんかつ〈成蔵〉の三谷成藏シェフに会いに行ってきました。

南阿佐ヶ谷駅から徒歩6分、閑静な住宅街に佇む。
2019年に高田馬場から南阿佐ヶ谷に移転。高田馬場店の最終営業日には、朝7時から300人の行列を作ったという、とんかつ史に残る仰天エピソードを持つ名店です。それほどまでに人々を惹きつけてやまないのが、成蔵の代名詞である「白いとんかつ」。
粉雪のように口の中でスッと消えていく白い衣は、それまでのとんかつに対する概念を覆すほどのインパクトでした。