庭やベランダで育てて、欲しい時に欲しい分だけ収穫する。食品ロスを減らせるし、旬の新鮮な味と香りが気軽に手に入る。種まきから収穫後のアレンジまでをクリエイティブに楽しんで。
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中川たま 料理家
なかがわ・たま/神奈川県逗子を中心に活動。夫と娘との3人暮らし。 最新刊の『たまさんの食べられる庭 自然に育てて、まるごと楽しむ』(家の光協会)が発売中。
「丸ごと」「余すことなく」 楽しめるのが何よりの魅力。

「植物が育っていく姿は癒し」とたまさん。
現在の家に引っ越して4年になる中川たまさん。当初の庭は大木と、どくだみやフキ、笹が自生する以外、多くの地面は砂利で覆われていたそう。少しずつ整えながら、庭でできる範囲で「食べられる」植物を中心に育んでいる。
「自分で育てると、使いたい時に庭に行って必要な分だけ採ってくることができます。料理の彩りに少しだけ欲しいパセリやミントはスーパーで買うといい値段がするし、量が多過ぎて余らせてしまうことも。また、農薬を使わないので安心して丸ごと食べられるのも魅力。かたくなったり虫に喰われたバジルやしそもペーストや醤油漬けにして、余すことなくいただきます」