この連載では、韓国に留学中の前田エマさんが、現地でみつけた気になるスポットを取材。テレビやガイドブックではわからない韓国のいまをエッセイに綴り紹介します。第2回目は、野菜を主役とした店「veggie weekend」へ。
ここは、野菜をおいしく大切に食べる店。
日本からソウルに遊びにやってきた友人と、朝の散歩をしていたときのこと。
この街には“モーニング”できる店が少ないね、という話になった。
ソウルの朝は、なんだか遅い。
たくさんカフェがある街なのに、お昼くらいからオープンする店が多い。
チェーン店は朝からやっているけれど、せっかくなら他のところへ行ってみたい。
干し鱈のスープやソルロンタン、お粥の店などは朝早くからやっているけれど、そういう場所に来るのは、地元のアジョシ(おじさん)や、観光客ばかり。
ヨーロッパやニューヨークでは、朝からカフェでコーヒーを飲みながらクロワッサンを食べたり、そこで新聞を読んだりする人たちと出会う。台湾へ行ったときも、地元の常連で賑わう揚げパンやお粥の店をたくさん見た。日本の喫茶店にはモーニングがあるし、チェーンのファミレスや牛丼店でも、朝ごはんが食べられる。