似合うものは決まってきたし、あふれるほど欲しいわけじゃない。心地がいい、具合がいい、気分がいい、品がいい。いろんな意味でバランスの「イイモノ」に、少しの特別を添えて。
スタイリストワークの一つに、服が似合うか、テーマに合う人物像かなどを撮影の前にチェックするオーディションの立ち会いがあります。そこで出会う外国人モデルたちはビザの関係で3カ月程度の滞在が多いので、着替えの合間、いつ日本に来て、いつ帰国するの?なんて質問をよくします。ヨーロッパから来日するモデルたちは7月や8月のバカンスシーズンはヨーロッパで過ごすことが多いのですが、先日「6月には帰らなきゃ」というモデルがいたので「どうして?」と聞くと、「日本のレイニーシーズンは大変でしょ」という答えが。蒸し暑い夏を避けるモデルは多いと聞きますが、確かに梅雨も避けたくなる時季だなと納得。
かくいう私も仕事柄梅雨は天敵で、屋外での撮影はもちろん、日々のサンプルピックアップや返却は腰が重くなります。
洋服も梅雨モードにシフトして、洗えるものを選ぶのですが、濡れるとなかなか乾かないシューズは悩みの種。スニーカーや厚底シューズに防水スプレーをかけて挑むのですがどこか心許なく、雨が強い日はびしょ濡れに。