日々の記憶や感情、自らを取り巻く物事の中から、気になる3つのキーワードについてインタビュー。パーソナルなストーリーが紡がれます。第16回は、俳優・志田未来さんが登場。
Theme #1 演じること
子役として仕事をしはじめたのが6歳。物心がついたときにはすでにお芝居は私の生活の中に当たり前にあるものでしたし、私にとってなくてはならないものでもあります。子役から仕事をしていると、途中でやめていく人もいれば、学業のため一旦お休みしてから復帰する人もいて、ずっと続けている人って実はあんまりいません。ずっとお仕事をしているので、ふと「もし私の人生から仕事がなくなったら、どうなるんだろう?」と想像することもあります。でも同時に「絶対に仕事を続けていくだろうな」みたいな変な自信もあって(笑)。
それはきっと、
演じることが衣食住と同じ感覚で日常の一部として存在するものだから。
とはいえ、人と人がいて成立するお仕事であって、自分一人の力でできるものではないので、不安な部分を抱えたまま。どんなにキャリアを重ねても、心は自信と不安を行ったり来たりで揺れ動いています。