おいしいワインをさらに美味しくする要素は、料理、場所、人、目的が複雑に絡み合う。「ワインを何と一緒に楽しむ?」という質問を国際薬膳師でワインエキスパートの資格を持つの有田千幸さんにしてみました。
【家族とワイン】
ワイン選びをきっかけに夫婦のおしゃべりに花を咲かせる
せいろから立ち上る湯気に「わ〜!」という歓声。有田千幸さん宅の夕食は中華が定番だ。この日は、豚の角煮とそれを挟む割包が主役。夫の小野寺匠吾さんがワインを選びながら「献立を聞いて、近所のショップでワインを見繕って帰宅します。何を合わせようか?と、相談する時間も楽しいんです」とうれしそう。
「八角、陳皮…中華のほんのり系スパイスにはロゼやオレンジがよく合うよね」と千幸さん。

朝食を一緒に食べることと、夕食を共にできるときはワインを開けるのが2人のお決まり
学生時代をニュージーランドで過ごした千幸さんにとって「お酒といえばワイン」というくらいワイン愛は根っから。「外苑前の〈no.501〉に通ううちにナチュラルワインにはまり、好きが高じてワインエキスパートの資格をとりました」
匠吾さんも千幸さんの勉強を手伝ううちに、ワインの楽しさを知っていったのだそう。