4歳から。
折り紙の他に、ちぎり絵も子どもの遊びにありますね。お馴染み、せなせいこさんの作品は、ちぎり絵のコラージュです。特に和紙をちぎった時に淵にでる、あの、パヤパヤした質感が、柔らかくて温かみのある印象を与え、心が和みます。作品は星の数ほどありますが、今回は『ふうせんねこ』(せなせいこ:さく・え/福音館書店)。おこりんぼうさんのこねこがふくれっ面をしています。テンポよく、「おこってぷー、ふくれてぷー、おかしがほしいとぷー」とページが進み、いよいよお顔が風船のようにふくらんで、さあどうなるか。展開は見えますが、そんなこねこさんの様子に子どもは笑顔になります。日々、子どもがふくれっ面をした時、「おこってぷー」と言ってみると、きっと場が和むはず。
最後に、切り絵。紙を切って形を作る。そういったことも子どもは楽しみます。圧巻の切り絵絵本『むしのあいうえお』(今森光彦:作/童心社)。「あめよふれ、あめんぼすいすい、あめのこども」、「いしがけちょう、はねをひらくと、ちずもよう」というように、あ、から、ん、までの1文字ずつを頭にした川柳と、繊細な切り絵で、さまざまな虫を紹介してゆきます。
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