くらし情報『あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】』

2020年4月16日 15:02

あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】

3歳だった双子の妹とともにあなたは家の中でいつもと変わらず楽しそうに過ごしていたことを、覚えています。
その頃、あなたは「おしりたんてい」というアニメが好きでよく見ていました。

おしりたんていは、顔がおしりの名探偵で、どんな事件もププッと解決してしまう憎いやつです。いつも冷静沈着、しゃべり方も丁寧でスマートな、父の私から見ても「やるな」と一目置く探偵でした。

あなたはそんな名探偵に憧れていたのか、ふとしたタイミングで、「なんだかおかしいですねぇ…」などと、何も事件など起きていない我が家の中で、無理やり探偵になり何かを解決しようとするのでした。

あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】


例えば母親が、娘達より一つ多くミニトマトを食べたことに気づいたあなたは、
「おかしいですねぇ…いつものお母ちゃんならトマトをくれるはず…」と訝しみました。

さらには母親の顔にぐぐっと近寄って、
「あなたは…にせものですね…?」と偽母を見抜く名推理を披露。

「にせものじゃないよ!」と母が反論すると、あなたは
「あやしい…」とだけ言い残して、どこかへ走っていきました。
この「あやしい…」というセリフ、あなたはとても気に入ったようで、その時期だいぶ連発していました。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.