くらし情報『あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】』

2020年4月16日 15:02

あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】

あれはお風呂に入っていた時のことです。

まだ私と一緒にお風呂に入っていたあの頃、手で作るシャボン玉をしたり、祖母からもらったアイス屋さんのおもちゃで遊んだりと、お風呂も遊び場の一つでした。

そんなお風呂の中にも、名探偵は現れました。

「お湯がいつもより少ないですねぇ…あやしい…」と、なにかしらの架空の事件を追い始めたあなたは、シャンプーとコンデショナーの容器の色が違うことに、何か事件のヒントがあるのではないかと、しきりに怪しんだり、曇った鏡に自分で絵を描いて、その絵を怪しんだり(じゃあ犯人お前じゃないのか)、湯けむり架空事件にあなたは推理の精を出していました。

あの時うちには名探偵が。【連載・室木おすしの「娘へ。」】


すると、名探偵の疑いの目は私に向くようになりました。

「髪の毛を洗うのが遅い…あやしい…」
完全なる言いがかりなのですが、推理は止まりません。

私がうがいをすれば
「お風呂は体を洗うところなのにうがい…?…あやしい…」
と、小さな常識に縛られた推理で私を追い詰め、

突然「あ!」と叫びました。
そして私の乳首を指さして、「こんなところに毛が生えてる!あやしい!」

と、乳首にたまにイレギュラーに生える、長いちょろ毛に気づいて、めちゃくちゃとんでもない物証が出てきた!と言わんばかりに怪しんだのです。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
ピックアップ
上へ戻る

Copyright © 1997-2020 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.