第22回逆境でも折れないしなやかな心を育てるには
混迷の時代だからこそ、求められるレジリエンス
「仲良しの友達と喧嘩しちゃった!」
「かけっこでビリだった……」
「作ったおもちゃが壊れちゃったよ!」
子どもたちの世界は小さなつまずきでいっぱい。けれど、その反応はさまざま。つまずきを物ともしない子。落ち込んでもやがて前を向く子。つまずきを長く引きずってしまう子。
その違いはどこから来るのでしょう?生まれ持った性格?
「レジリエンス」という言葉をご存じですか?逆境や困難、ストレスなどに適応し、しなやかに回復する力のこと。コロナ禍、長引く自粛生活や休校で不安を感じることの多い生活を送る子どもたちに、今、最も求められる力がこのレジリエンス、と言われています。
レジリエンスを持っている子どもは主に
・自己肯定感が高い
・物事に一喜一憂せず、感情をコントロールできる
・「これなら自分でもできそう」と物事を楽観的に見ることができる
という特徴を備えていることが多いそうです。
では、どうすればレジリエンスを育てることができるのでしょうか。
レジリエンスを育てる親の関わり方とは?
レジリエンス研究の第一人者である東京学芸大学の深谷和子名誉教授によると(2020年3月6日朝日エデュア掲載)
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