例えば朝食の片付けを終えた頃、洗濯も終わっていれば、洗面所などにわざわざ行く必要もなく干す作業に取り掛かれる。直前まで使っていた布巾やテーブルクロスも即、投げ込める。
また、洗濯機が洗面所や浴室にある場合、誰かが入浴中などの時に不都合が生じるけれど、キッチンならばそれもない。 理にかなったアイデアだった。
大きな家でもシャワーのみ。バスタブ不要?!
もう一つ、生まれも育ちも日本の私にとって衝撃的だったのは「豪華な大邸宅でもシャワーだけ。バスタブがない家」がかなりあること。銭湯&温泉文化の歴史も長く、狭いワンルームのアパートでさえユニットバス付きだったりする日本とは、広い家にシャワーしかないことは“真逆の間取り“だ。
でもこれはフランス人が風呂嫌いだからというわけではなく、フランスは昔、水質が悪かったという歴史によるもの。水代わりにワインを飲む習慣もあることからワイン文化が育ち、湯に浸かることや湯を浴びることも決して衛生的とはいえず、香水文化も発展。風呂文化は育たなかったらしい。
つまり日本人の風呂好きは、日本が昔から良質の水に恵まれていた歴史によるものなのかもしれない。
書斎より道具部屋。
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