2020年2月20日 18:00
広島県三原市で瀬戸内のめぐみとアートを満喫する週末旅。【後編】

広島県三原市は歴史が息づく城下町です。万葉集のころから酒どころとして知られ、室町時代から続くお祭りでは近隣の自治体からもたくさんの人が集います。一方で、瀬戸内の海で育ったおいしいタコのブランド化にも熱心。歴史ファンならずとも、みどころたっぷりの三原市での週末旅レポート後編です。前編はこちらから。
全国でもここだけ!新幹線のホームと直結している城跡、三原城。
宿泊した〈宿NAVELの学校〉を後にして、再び客船に乗って三原市街に戻った2日目は、三原城跡から城下町を巡ります。驚いたのは三原城の跡がJR三原駅に直結しているということです。三原城の天守跡には駅の構内にある階段から上がります。
三原城は16世紀中頃に、毛利元就の三男で知将として知られた小早川隆景によって築かれました。満潮時には城が海に浮かぶように見えたことから三原城は別名「浮城」とも呼ばれたといいます。
しかし明治時代に物資を運ぶため鉄道を通すことになったとき、山と海に挟まれて平地が狭かった三原では〈三原城〉を解体した場所に線路が敷設されることに。そのため現在に至るまで城跡内にJRの駅があるという、全国でもここだけの珍しい場所です。
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