家の中に高価なものがあるわけではないけれど、自分の好きなものや必要なものを自分なりのアレンジで楽しんで使っていて、そういった暮らしぶりを見てほしいなと思います。
最近はコロナ禍によって自宅にいる時間も増えて、好きなものが明確になった人も多いと思います。「部屋が狭い」とか「素敵な家具が買えない」と嘆くよりも、まずは等身大で買えるもので本当に自分が気に入ったものを置いて、アレンジしながら生活に取り入れる。そうやってセンスを磨くのも楽しいよ、ということが伝わったら嬉しいです。
使い方や場所を限定せずに、好きなものを好きなように使ったらいいんですね。みつ子の家がどうしてあんなに居心地がよさそうなのかわかった気がしました。
のんさんもアートやデザインが好きな方で、私が用意したものに対して「これ、どうやって使うんですか」とか興味深く聞いてくださったのが印象的でした。撮影終了後には「みつ子の部屋から演技のヒントを与えていただきました」とおっしゃってくださったのもとても嬉しかったですね。

「ちょっと笑えるアイテムも散りばめています」と作原さん。

大久明子監督とは映画『恋するマドリ』(07)以来、二度目のタッグとなった。
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