くらし情報『【京都】手ごね、薪窯焼成のベーカリー〈弥栄窯〉へ。山の風景を見ながら、パンと生きる夫婦の物語。』

2021年3月23日 18:00

【京都】手ごね、薪窯焼成のベーカリー〈弥栄窯〉へ。山の風景を見ながら、パンと生きる夫婦の物語。

どんな小さな生命でも命ある限り生きようとする。「生きているだけでそれでいい」。太田さんの原点である。

【京都】手ごね、薪窯焼成のベーカリー〈弥栄窯〉へ。山の風景を見ながら、パンと生きる夫婦の物語。

京都府北部、京丹後。山あいの小さな集落は、豪雪地帯。
【京都】手ごね、薪窯焼成のベーカリー〈弥栄窯〉へ。山の風景を見ながら、パンと生きる夫婦の物語。

パンはすべて手ごね。小麦から起こしたルヴァン種を用いる。まさに自然に則したやり方。現在は自家栽培の麦は使用できず、北海道のオーガニック石臼挽き小麦、栃木県の上野長一さんのライ麦を使用。
【京都】手ごね、薪窯焼成のベーカリー〈弥栄窯〉へ。山の風景を見ながら、パンと生きる夫婦の物語。

吊り戸棚の上には、カンパーニュを成形するためのバヌトン(発酵カゴ)が。

やがて、小さな畑に小麦をまき、収穫・脱穀・製粉し、自分で組み立てたロケットストーブで、パンを焼くようになった。そんなとき雑誌で見たのが、フランスの「農家パン屋」。太田さんはフランス各地をまわり、その生き方を学びとった。帰ってきた太田さんは、この茅葺きの古民家を見つけ、荒れ果てた内部を片付け、修理し、レンガを積んで窯を組み上げた。私は泊めてもらったことがある。炭火で太田さんのパンや近隣の農家さんにもらった野菜を焼き、太田さんの友人が作った酒を飲んだ。質素だが、その味が心に染み入ったことといったらない。

私たちはパンを買い、食べ、残れば捨て、また新たにパンを買う。快適だが、すべてが刹那に終わる。

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