最近では、防災グッズを制作するなど、活動の幅は広がるばかり。「コロナ禍で、今ある技術をどう生かすか?」を考えたとき、織物だけでなくカテゴリーを超えたアイデアが湧いてきたそうです。昔ながらの技術を新しいモノに活かしていく。既存のものに捉われず、チャレンジする姿勢も〈光織物〉の魅力です。
圧巻の技術力!極細の糸が紡ぎ出す〈武藤〉のあたらしい世界。
〈武藤〉は世界でもトップクラスの極細糸を扱っており、知る人ぞ知る技術力の高さが魅力。絹織物の技を極薄ストール作りに繋いだ先代。そしてそれを継ぐ若い織手たちが、日々、新たなアイテムをつくり出しています。〈武藤〉も〈テンジンファクトリー〉と同じく、「織物の耳」がきれいに仕上がる、古い機織り機を使用しています。
取材時に行っていたのは、ピン刺しという工程。万が一、どこかで縦糸が切れると、このピンが落ちて機械がストップする仕組み。間違って、糸が抜けたまま織り続けることがないよう縦糸一本一本にピンを刺していくそうです。気が遠くなるような作業。本当に頭が下がります。極細糸を扱うからこそ、機織りの途中で縦糸が切れてしまわないよう、細心の注意を払っているんですね。
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