
忙しい日々の中でのコーヒーブレイクが頭をクリアにしたり、自分らしさの輪郭に気づけたりする日常のスイッチに。十人十色の楽しみ方を伺った。今回は、〈REFACTORY antiques〉店主・渡邉優太さんの愛するコーヒー時間を教えてもらいました。

日本の古い教会机周りに、コーヒーの道具を集めた一角。味のあるコーヒーミルは、〈UCC〉の喫茶店で使われていたとおぼしきもの。

午後の光と味わうときはリビングで。
渡邉優太さんの自宅は、リフォームした古い一軒家で、三方に配された大きなガラス窓から太陽の光が注ぐ。時間帯によって光が気持ちいい場所は変化。朝の家事中や日中の休憩でコーヒーを飲む渡邉さんは、動く光を追いかけるように、コーヒーを飲む場所を変えるという。臨機応変な姿勢は、古道具への想いにも通ずる。

朝は特に日が差すサンルーム。湯沸かしは〈ラッセルホブス〉のケトルで。

「窓辺に置いたインク瓶を通る光と影で、その日の天気を感じます。物を介した視点が日常生活を豊かに」
「家も道具も特定の使い方にしばられず、アレンジを楽しみます。コーヒーサーバーには古道具のビーカーを、フィルターホルダーは持っていたワイヤーを曲げて自作、というように。
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