正常よりも生理がやってくる期間が短い人は頻発月経、長い人は稀発月経という病名はつきますが、必ず治療が必要なわけではありません。3カ月来なかったら婦人科を受診してください」と高尾先生。生理が不規則になったり、不調で心配になったりして来院する患者さんもいるが、医師からアドバイスを得るためには、準備も必要だと高尾先生は指摘する。「基礎体温をつけてほしいです。生理の前に基礎体温の高い時期があったということが分かれば、排卵し、プロゲステロンが分泌されていたと言えるわけで、問題ない生理周期と判断ができます」

生理が来るということは妊娠できるカラダをきちんと維持できている証拠でもある。ただし、生理が順調に来るのは20歳から30代半ばくらいまでともいわれている。時間には限りがあるのも事実。「今の時代、36歳を過ぎると妊娠できる能力が大きく下がる(#6)と言い切れます。子どもが欲しいと思っている人は念頭に置いて、ライフプランを考えることがとても重要になってきます」さらに女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、カラダの健康にとって、とても大切な役割を担っている。「これらを頭に入れ、やってくる生理を眺めてみると、面倒だ憂鬱だと感じていた生理の存在もまた違った見方をすることができるはずです。
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