テレビ朝日プロデューサー、ディレクターの小山テリハさん。自分や後輩の女性たちが少しでも生きやすく、でも面白い(ここ、重要!) 番組を作るために奮闘中の彼女が綴る、日々の悩みや疑問。第7回目は今、大活躍中の「あのちゃん」をテレビのバラエティ番組でMCに大抜擢した伝説の番組「あのちゃんねる」復活について。いっときの熱烈な「愛」もあるけど、長〜く寄り添うのも「愛」なのかもしれない。
「あのちゃんねる」が先日、復活した。
なんのことやらという方も多いかもしれないが、私にとってはとても思い入れのある番組で、放送されたのは2020年10月、テレ朝深夜帯に「バラバラ大作戦」という20分の番組ゾーンができた最初のタイミングだった。
今やテレビで大活躍の「あのちゃん」の初の冠番組で、番組内容は一言でいうと、あのちゃんが色んな事に挑戦するバラエティ。ティモンディ高岸さんとキャッチボールをしたり、ノーカットで動物園を走り回ったり、習字や粘土工作をしてもらったりと自由な内容だった。
地上波での放送は約1年間だったが、番組でやりたいと思うなるべく全部を詰め込んだ。アクスタや独特なアートの額縁など番組グッズをいち早く作成したり、EXシアター六本木でのイベントやCSでのスピンオフ放送など、誰がどう見てもライフワークだとわかるくらい、あのちゃんねるは、私の愛が暴走する形でいろんな人を巻き込みながら突き進み、展開された番組だった。