くらし情報『戦時下で灯り続ける、人間の使命感と葛藤。/第11回 ヒコロヒーのナイトキャップエンタメ』

2023年3月29日 16:23

戦時下で灯り続ける、人間の使命感と葛藤。/第11回 ヒコロヒーのナイトキャップエンタメ

目次

・『戦火の放送局〜ウクライナ記者たちの闘い〜』
・No. 1218
戦時下で灯り続ける、人間の使命感と葛藤。/第11回 ヒコロヒーのナイトキャップエンタメ


疲れた心と体に染み込む、ナイトキャップ(寝酒)代わりのエンタメをヒコロヒーが紹介。第11回は、昨年NHKスペシャルで放送された『戦火の放送局〜ウクライナ記者たちの闘い〜』(HP)。

『戦火の放送局〜ウクライナ記者たちの闘い〜』


戦時下で灯り続ける、人間の使命感と葛藤。/第11回 ヒコロヒーのナイトキャップエンタメ


ウクライナに関するドキュメンタリーがたくさん放送されているなかで、今回は現地の放送局に密着した作品を紹介したい。私が特に気になったのは、あるシングルマザー記者の変化だ。最初は使命感で率先して取材に出向いていた彼女。しかし、たくさんの子どもが犠牲になる現場を目の当たりにすることで、以降、取材ができなくなっていく。母親という立場を思うとそれも当然。他国の悲惨な現場には何度も行ったらしいが、自国民の悲劇を取材するつらさはその比ではないという。私は今までニュース映像をただの「情報」としてしか受け取れていなかったことを反省した。その報道の裏には、感情を押し殺しながら働いている「人間」がいるのだった。

当然、ジャーナリズムを貫く上での葛藤もある。国営から公共放送となり、市民のために独立性のある番組づくりをしてきた記者たち。

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