第95回アカデミー賞脚色賞を受賞した『ウーマン・トーキング私たちの選択』は、十数年前に起きた実際の事件をもとにした物語だ。映画の舞台は2010年。ある宗教コミュニティで連続レイプ事件が起こる。女性たちが訴えても男性たちは「作り話だ」と言ってとり合わない。やがて犯罪が明るみに出て彼らが逮捕されたのを機に、女性たちは話し合う。奪われた尊厳を取り戻すために、相手を赦すのか、闘うのか、自ら立ち去るのか、と。男たちが保釈されて村へ戻るまでの2日間。その対話が何を生み出したのかを、編集者の野村由芽さんとアートディレクターの脇田あすかさんが考えます。

Recommender 脇田あすか アートディレクター/ グラフィックデザイナー
わきだ・あすか/1993年生まれ。あらゆる文化に対してのデザインに携わりながら、豊かな生活を送ることにつとめる。6月30日から東京・池尻の〈OFS gallery〉で言葉と絵のグループ展示を開催予定。

Recommender 野村由芽 編集者
のむら・ゆめ/1986年生まれ。「自分らしく生きる女性を祝福するライフ&カルチャーコミュニティ“She is”」編集長を務めた後竹中万季と「me and you, inc.」