ヴァイオリニストの花井悠希さんがお届けする、新しいカタチのパン連載。1つの駅、1つの街にフォーカスを当て、ここでしか出会えないパン屋さんを見つけていきます。
前回に引き続き、沖縄本島中部で出会ったおすすめパン屋さんを紹介します!
前回の記事はこちら
2軒目:〈Bakery Puu〉

木のナチュラルな質感がかわいいお店。
去年の12月にオープンした新しいパン屋さん。広大な基地を左右に見ながら進むと現れる小さなお店は、床のタイルも内装もかわいらしくナチュラルな雰囲気。最終日に、東京へ持って帰るパンをと思って人気の食パンをテイクアウトしました。

「食パン」
当日は生のままがおいしいとのことなので、まずはそのまま。甘さひかえめできめ細やかな質感に、ほろりとほのかな酸味が後ろから緩やかについてきます。
焼くと違う顔がザンッッ(効果音)!トーストすれば表面も耳もザクっとおおらかに。あんなに蚊も殺せないような繊細さだったはずが(褒め言葉です)、途端に元気いっぱいに駆け回っています。表面バリッと割れてからの、ヌンッとした引きは焼き餅の質感を彷彿とさせるけど、繊細な口溶けと口内にほんのり残る酸味が食パンであることを思い出させてくれました。