肉の質、パン粉や揚げ油の種類など、店主が吟味した材料で作られるとんかつはシンプルでいて奥深い世界。違いのわかる大人だからこそ訪れたいお店とは?
パワーランチという印象が一転して女性にも人気の店が増えてきました。
毎食どこで何を食べるか妥協せずに考え続けるライターの小石原はるかさんが、食の対談を行う企画。
今回は〝タベアルキスト〟のマッキー牧元さんと一緒に「大人のとんかつ入門」を考えることに。
小石原はるか(以下、小石原)マッキーさんは「とんかつ会議」というプロジェクトを続けていらっしゃいますね。テレビ番組や本にもなった人気企画で。
マッキー牧元(以下、牧元)料理評論家の山本益博さん、グルメアナリストの河田剛さんと食べ歩いています。
小石原 今日までで何軒行きましたか?
牧元 東京では200軒くらいでしょうか。肉、衣、油、ソース、キャベツ、ご飯、味噌汁、お新香それぞれ3点満点で点数をつけるのですが、20点以上のところには3人そろって改めて訪れるという。
小石原 なんという手間のかかり具合!でも、同じものを食べ続けていると、新しい平野が見えてきそうですね。
牧元 面白いのは、3人で行く時、食べている間はとんかつの話は一切しないんです。