大阪の「トゥーマッチ(やりすぎ)の精神」を端的に表すのが、大阪スパイスカレー。ここは下町・粉浜、自由律カレーの世界で最濃の自己表現をする人がいる。
〈 Mカッセ 〉のエビ150%カレー[ 東粉浜 ]

この日の追加トッピングは「天使エビのアチャール」(500円)。

店主作のイラストもテンション高め。

深化する大阪スパイスカレー、元シェフが挑むのは「フレンチリスペクト」なカレー!旨みのエキス感も、自己表現する店主のキャラも、笑っちゃうほど濃厚なひと皿だ。
たこ焼き・お好み焼きに続く、大阪のソウルフードが「スパイスカレー」。けれどそれは事象であって定義みたいなものはなく、ノールールだからこそ「わけわからん」のおもしろさが生まれるわけで。カレーの三文字からは予想できないワンプレートの小宇宙、その最前線をゆくのがここ、〈Мカッセ〉だと思う。
だって、カレーで〝フレンチしちゃってる〟のだから。それもフレンチ風ではなく真正面からフレンチに挑んでいる。
「カレーを作っているというより、フレンチにスパイスを多めに入れている感覚です」。飄々と語るのはフレンチ出身の吐山勇輝さん。
店名はフランス修業時代の愛称で、Мがムッシュ、カッセが「壊す」