女性特有の不調として知られる「更年期障害」。30代からすればまだまだ先のことのようにも思えますが、不安を抱えている方も少なくないかもしれません。
いつか来る更年期のために、今のうちからできる・知っておくべきことを、産婦人科医・女性ヘルスケア専門医の小川真里子先生にうかがいました。

小川真里子 日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
慶應義塾大学産婦人科を経て2007年より東京歯科大学市川総合病院産婦人科勤務、2015年より現職。2022年より福島県立医科大学 特任教授。
更年期医学と女性心身医学を専門とし、多くの女性のホルモンにかかわる悩みに対応している。
知っておきたい女性のライフステージと体の変化
女性のライフステージは、「女性ホルモン」の変動と大きく関係しているのだそう。
小川先生:女性ホルモンには、エストロゲンと、プロゲステロンの2種類があり、妊娠出産の準備をするために毎月脳の指令で卵巣から分泌され、月経のサイクルをつくっています。
また、一生の中でも女性ホルモン(特にエストロゲン)の分泌量は大きく変化します。月経を迎える思春期から増えはじめ、20代〜30代になると安定し、妊娠や出産に備えます。