くらし情報『<新刊レビュー>文豪による焼きそばの作り方、村西とおる借金録、冷蔵庫の教科書』

2017年7月3日 07:00

<新刊レビュー>文豪による焼きそばの作り方、村西とおる借金録、冷蔵庫の教科書

■タイトルそのままの”焼きそば文学”。(架空)

■『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
神田桂一菊池良=著979円+税宝島社)

太宰治三島由紀夫村上春樹といった名だたる文豪たちの文体で「カップ焼きそばの作り方」が書かれた1冊。作家ごとに、その作家に“ありそうな”言葉で、カップ焼きそばの作り方が語られる。例えば、こんな具合に──。

村上春樹→《完璧な湯切りは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね》、芥川龍之介→《申(さる)の刻(こく)下(さ)がりの出来事である。下人(げにん)は六分の空腹と四分の好奇心とに動かされて、カップ焼きそばに手をかけた》……。

その作家の作品を知っていればきっと「わかる! わかる!」と、クスッと笑えるフレーズが満載。もともとこれ以前にもネットでは“村上春樹風に〇〇を語る”という話題は多く見られ、うがってみればそれをパク……いや、オマージュ、いや、本歌取り、いやこの場合は、本歌は文豪たちになるので、本歌取り“取り”となるが、内容はおもしろい。

頭を使わず楽しめる、それこそお湯を入れた後の3分間にでも読んでほしい1冊。

(文/週刊女性編集部)

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