2017年8月27日 13:00
アップル社ティム・クックCEOも注目する、82歳の日本人女性プログラマーの人生
アップル社が主催する今年のWWDC(世界開発者会議)で、最高齢プログラマーとして、ひときわ話題をさらったのは、ひとりの日本人女性。ティム・クックCEOから「どうしても会いたい」と招待された若宮正子さんは、想像を超える、文字どおり好奇心と行動力の塊のような人だった。

若宮正子さん撮影/渡邉智裕
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「マサーコー、ワカミーヤ」
アップルのティム・クックCEOが登壇。親愛の情を込めて若宮正子さんの名を呼ぶ。今年公開されたアプリの開発者で82歳の日本人だと紹介すると、大きな拍手が沸いた。
6月5日、IT企業がひしめくアメリカ西海岸のシリコンバレーで開かれたアップルの世界開発者会議「WWDC2017」基調講演でのことだ。世界各国から5300人の開発者が集まる年に1度のイベントで、最高齢プログラマーとして招待された若宮さんには、外国メディアの取材が相次いだ。
若宮さんが作ったのはiPhone用アプリ「hinadan(ひな壇)」。ひな人形を正しい位置に置くゲームで、誰でも無料でダウンロードできる。シンプルな内容だが、やってみると五人囃子の配置などうろ覚えで、結構難しい。今年2月24日に公開されると、「81歳(公開当時)
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