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あなたのまわりに、「なんだかハナにつく、人望がない人」はいませんか?そんな人たちに共通するのが「匂わせ」のしすぎであることだ。
たとえば、「彼氏に大事にされている」ことをことさらに強調してくる人がいる。こっちは何も興味がないし聞いてもいないのに、
「彼ったらね、こんなこと言うの」
「どんなに仕事で疲れていても、かならず家まで送ってくれるの」
などと、いかに自分が大事にされているかを強調する人がいる。
『「上から目線」の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』(ともに日本経済新聞出版社)などがベストセラーとなり、現代の人間心理をずばりと読み解く手腕に定評のある、心理学博士の榎本博明氏。氏の新刊『「自分のすごさ」を匂わせてくる人』(サンマーク出版)は、発売と同時に大きな話題となっている。
本書から、心理学者の榎本氏の目線で見た「自慢せずにいられない人」と「他人の匂わせに過敏に反応してしまう人」の心のメカニズムを紹介していこう。
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■「いい人がいる」匂わせ
自分にはいい人がいるのだと、言葉の端々で匂わせたり、SNSの投稿写真で匂わせたりする人がいる。
デートをほのめかすコメントをつけて、おいしそうな料理の並んだおしゃれなレストランのテーブルの写真や、ムードのあるラウンジのソファー席の写真をアップするなどの、手の込んだことをする人もいる。
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