芸能人の権利を守る「日本エンターテイナーライツ協会」の発起人でもある佐藤大和弁護士とフィフィが、今後の芸能界について考える「どうなる、これからの芸能界」。従来の芸能界のパワーバランスが変わっていくなかで、タレントや事務所は今後どうなっていくのか意見を交わします。
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ーー近年の芸能界で見受けられたSMAPの元メンバー、のんさん、ローラさんらの事務所とのトラブル、あるいは柴咲コウさん、山田孝之さんらの“社内独立”ともいえる動き(※注1、2)。事務所とタレントさんの関係性が徐々に変わってきているようにも思われますが、こうした動きをおふたりはどのように捉えていらっしゃるでしょうか?
フィフィ:柴咲コウさんのような、新会社を自ら起業するという動きは新しいですよね。でもこういうのってだいたい後ろ盾がいてね。ちょっと危ない香りがするのよね。日本の芸能人っていろんな意味で知識がないし、慣れていなかったり、自立できていなかったりするから、うまく使われてしまっている側面があるようにも思えます。
佐藤:タレントさんには良くも悪くも集客力がありますから、いろんな人が寄ってきますよね。なかにはタニマチ的な人も寄ってきますし、そういう人たちが酒の場などでうまく「これからはビジネスの時代だ」
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