2018年3月9日 11:30
藤井聡太六段の快進撃と、羽生善治永世七冠の偉大さから見る「将棋の世界」

藤井聡太六段
羽生善治永世七冠の誕生、超新星・藤井聡太六段の躍進……今、将棋界が沸きに沸いている。
永世七冠を達成した羽生竜王には、“歴史に刻む偉業で、社会に明るい希望と勇気を与えた”と、先月、国民栄誉賞が贈られた。棋界での受賞は初だ。
ただ、将棋に明るくないと“どのくらいすごいのか”はピンとこない……。
■相撲に例えると
「将棋界では竜王戦、名人戦などが重要なタイトル戦です。今まではずっと7つだったのですが、昨年、叡王戦も加わって“8大タイトル”になりました。多くの棋士にとって、タイトル獲得は大きな夢。それを目標とし、日々しのぎを削り合い、腕を磨いているわけです」
とは、日本将棋連盟の理事を長く務めた青野照市九段。乃木坂46メンバーであり、NHK Eテレ『将棋フォーカス』の司会も務めている伊藤かりんさんは、
「“永世称号”は、それぞれのタイトルによって、得られる条件が違います。5期連続、通算10期など。羽生永世七冠の偉大さは、雲の上どころじゃないレベルです」
さらに、将棋ライターの松本博文さんは、こう説明する。
「よく将棋は大相撲にたとえられます。タイトルを1回獲得するのは、大相撲だと本場所で優勝するようなイメージ。
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