くらし情報『椎名林檎も絶賛のデビュー作 一木けいさんが描く「機能不全家族」とその先の希望』

2018年3月30日 17:00

椎名林檎も絶賛のデビュー作 一木けいさんが描く「機能不全家族」とその先の希望

《私が50分の円盤や90分の舞台で描きたかったすべてが入っている》

こう帯に書かれた椎名林檎さんの推薦文とともに、今、注目を集めている小説が『1ミリの後悔もない、はずがない』(新潮社)。困窮した母子家庭で育つ由井を中心に、登場人物たちの過去と現在が描かれた5編による連作短編集だ。本書は2016年に『女による女のためのR-18文学賞』読者賞を受賞した一木けいさんのデビュー作でもある。

椎名林檎も絶賛のデビュー作 一木けいさんが描く「機能不全家族」とその先の希望
一木けいさん撮影/齋藤周造■自身の苦い記憶を探りながら書いた

1本目の『西国疾走少女』は、東京・西国分寺を舞台にした中学時代の由井の物語。過酷な貧困生活を送りながらも由井は同級生の桐原と恋に落ちる。

「2015年に大阪の寝屋川で12歳の男の子と13歳の女の子が亡くなった事件がありましたよね。ニュースで知って以来、あの事件のことが頭から離れなくなったんです。どうしてこんなに気になるんだろうと考えているうちに、小中学生のころの苦しかった記憶が一気によみがえってきました」

福岡県生まれの一木さんは、小学校4年のときに上京し西国分寺の学校へ転校した。

「福岡の学校ではわりとのびのびとふるまっていたのですが、転校後は周囲にうまく溶け込むことができなかったんです。

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