2018年6月9日 17:00
野村宏伸53歳、“しくじり”から変わる意識「娘が20歳になるまでは頑張らないと」
覚えられないとか、ちょっと怖かったんです
でも30歳ぐらいになると俳優として行き詰まっていました。これから先も俳優として生きていくためには、大人の芝居や演技力が求められてくると思い始めていて、舞台を経験しないと、この先の俳優人生がないのではないかと考えて、あえて挑戦してみようとやりました」
初舞台での感覚は今でも覚えている。
「前日は緊張感で眠れなかったし、初日は全身ガクガクでした。でも舞台後の爽快感、千秋楽の達成感に、映画もいいけど舞台のよさを味わうことができました。
(役者のなかには)舞台を2度とやりたくないという方もいるでしょうが、僕は、また舞台をやってみたいという気持ちで終われました。それ以降は、年1本ぐらいのペースでやるようになりました」
■順風満帆な20代も心のうちでは葛藤
’87年に始まった田原俊彦との共演ドラマ“びんびん”シリーズでの気弱なイケメン、榎本役でブレイク。翌年の『教師びんびん物語』は毎回、視聴率が20%を超えアイドル俳優として人気を集めた。「テレビドラマのいい時代を過ごすことができたと思います。当時は人気を実感することはあまりなくて、連ドラの掛け持ちは当たり前で忙しかったので、あっという間だった気がします」
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