2018年7月5日 18:00
「私たち、オカマとオナベの逆転夫婦です」妻・マキさんが語る愛のカタチ

マキさん撮影/吉岡竜紀
それまでの陽気がウソのような肌寒い6月の午後、東京・新宿二丁目にあるイベント会場は、開場前にもかかわらず人いきれで熱気を帯びていた。観客のお目当ては、日曜日の午後に流れる長寿ドキュメンタリー番組でおなじみのマキさんだ。
その番組内でマキさんが、男装のレズビアンであるジョンさんと自身を「私たち、オカマとオナベの逆転夫婦です」と語るように、マキさんは早稲田大学在学中から伝説の六本木のゲイクラブ『プティ・シャトー』で働き、“現役早大生ゲイボーイ”として注目を集めてきた。
■ジョンさんとは「お互いに一生独身だと思っていた」
その後、フリーとなったマキさんは東京と地方を行き来するなかでジョンさんと出会う。当時、群馬県・前橋でスナックを経営していたジョンさんは、群馬に降臨したマキさんの洗練されたショーに魅せられた。
意気投合した2人は、ほどなくして同じマンションの隣同士に住む。その後、ノンセックス、同性との恋愛は自由、隠しごとはいっさいせずすべてオープンにするという3つの誓いのもとに結婚。来年、銀婚式を迎える。
「私たちが知り合ったのはまだ昭和だったので、同性パートナーシップ条例などもなく、セクシュアルマイノリティー同士が家族になるには、養子縁組という形しか認められていませんでした。
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